不定詞と動名詞の基本から使い分けについてまとめました。初心者や小学生向けの内容となっています。英検3級にも不定詞と動名詞の使い分けは出題します。知らない方や苦手な方は確認してください。合わせてテストによく出るポイントもまとめましたのでチェックしてみてください。
不定詞・動名詞の用法と使い分けまとめ
まずは不定詞からまとめます。
不定詞はTo+動詞の原形〜
3つの用法(3つの訳)があります。
1.名詞的用法(〜すること)
2.形容詞的用法(〜するべき)
3.副詞的用法(〜するため)
各用法は文章内で決まります。つまり不定詞があればいつも(〜すること)と訳になるわけではありません。その文章に合うような用法を見つけて訳してみることが大切です。
以下の例文を使って確認していきます。
1.名詞的用法
1 He likes to sing very much.(彼は歌うことがとても好きです。)
訳してみると(〜すること)と訳すのが1番適切ですの名詞的用法(〜すること)と判断できます。
2.副詞的用法
2 She went to France to study music.(彼女は音楽を勉強するためにフランスに行きました。)
訳してみると(〜するため)と訳すのが1番適切ですの副詞的用法(〜するため)と判断できます。
3.副詞的用法
3 He was glad to see you again.(彼はあなたにまた会えて嬉しかった。)
3番の例題はちょっと難しいです。不定詞は(〜すること、〜するため、〜するべき)と3つの用法の中で合うもの選ぶのでした。しかし、3つの用法を使ってもなかなか上手く訳せません。では不定詞じゃないのか。正解は、2番の副詞的用法(〜するため)です。訳をつけると以下のようになります。
直訳(副詞的用法〜するため)
(彼はあなたにもう一度会えたがために嬉しかった。)
この日本語訳では少しぎこちないです。実は不定詞の副詞的用法はもう1つの特別ルールがあります。
副詞的用法の特別なルール
副詞的用法(〜するため)の他に感情を表す形容詞(happy,sad,angry,など)の後ろに不定詞がついたら感情の原因を表す副詞的用法で訳をすると特別なルールがあります。訳し方は(〜して(形容詞))です。
日本語訳
He was glad to see you again. (彼はあなたにもう一度会えて嬉しかった。)
4.形容詞的用法
4 He want something hot to drink.(彼は何か暖かいのむべき(のみ)ものがほしいです。)
4番は(〜べき)と訳をあてるのが1番適切ですので、形容詞的用法(〜するべき)です。
もう少し正しい訳に直すと
(彼は何か暖かい飲み物がほしいです。)
4番目の語順something hot も大切です。
something、anythingは後ろに形容詞をつけることを忘れずに。hot somethingにしないようにしましょう。
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動名詞の確認
動名詞は動詞〜ing形(〜すること)
不定詞で確認した3つの用法の1つ名詞的用法(〜すること)は動名詞の用法でもあります。
動詞は例えば、study(勉強する)→studying(勉強すること)と動詞の後ろに〜ingをつけると名詞的用法になります。
また、不定詞は名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法と3つの用法がありましたが、動名詞は名詞的用法(〜すること)だけです。
不定詞と動名詞は名詞的用法(〜すること)と訳するときに書き換えが可能なので覚えてください。大切な所ですので後で詳しく説明します。
動名詞の名詞的用法の2つの働き
I like playing soccer.(私はサッカーをすることが好きです。)
動詞の目的語として動名詞を使うことができます。playing soccer(サッカーをすること)を1つのかたまりの名詞と考えてください。
動名詞(〜すること)=不定詞(〜すること)を確認したことを思い出してください。
I like to play soccer.(私はサッカーをすることが好きです。)と書き換え可能ですね。
前置詞の目的語の働き
How about〜(〜どうですか?)と名詞をいれて相手に提案する熟語です。例えば、(ピザはどうですか?)ならHow about a pizza?です。
ピザを食べるのはどうですか?と表現したいときは動名詞を使います。
How about eating a pizza.(ピザを食べるのはどうですか?)
この英文は名詞的用法なので不定詞と書き換え可能でした。……しかし….実は、書き換えができません。
前置詞の目的語の働きとして名詞的用法(〜すること)がつかえるのは動名詞のみです。
テストによく出る「look forward to〜」
look forward to〜(〜楽しみにする)と注意すべき熟語があります。最後のtoは前置詞です。不定詞のtoではありません。この熟語は本当によくテストに出ます。
I look forward to seeing you again.(あなたにまた会えることを楽しみにする。)
toは前置詞なので、後ろは動名詞または名詞しか置けません。不定詞を置かないように注意してください。
(間違い例)I look forward to see you again.(×)
動名詞と不定詞の使い分け
動名詞と不定詞の使い分けを確認します。使い分けは定期テストにガンガン出ますので、しっかりと理解しましょう。
不定詞(〜すること)=動名詞(〜すること)と名詞的用法で書き換え可能と最初に確認しました。
ただし、動詞によって後に不定詞または動名詞しか使えないパターン(書き換えできない)もありますので要注意。
1.目的語に不定詞と動名詞の両方可能(書き換え可)
(like,begin,start,loveなど)の動詞は後にに不定詞または動名詞を置くこと可
I like to play tennis.(私はテニスをすることが好きです。)
I like playing tennis.(私はテニスをすることが好きです。)
2.目的語に動名詞だけ置くことできる動詞。
(enjoy,finish,stop)の動詞は後に動名詞のみ置くこと可。
I finished doing my homework.(私は宿題をすることを終えた。)
I finished (to do)…(×)
3.目的語に不定詞だけ置くことのできる動詞
(want,hope,wish,)の動詞は後に動名詞のみ置くこと可。
I want to visit kyoto next year.(私は来年京都に訪れたい。)
I want visiting…(×)
4.stopの使い方は注意
ちょっと難関テストになるとこのあたりがテストに出ます。
stopは後に不定詞を置きませんが副詞的用法の場合(〜するため)と訳をつけると置くことが可。
I stopped to smoke.(タバコを吸うために止まった)副詞的用法
I stopped smoking.(タバコを吸うことをやめた。)名詞的用法
5.前置詞の後は動名詞だけ可
前置詞(about,on,in,with,など)の後は名詞または動名詞のみ置くことができます。
How about going to Kyoto?(京都に行くのはどうですか?)
How about to go …(×)
まとめ
動名詞と不定詞は基本的に名詞的用法(〜すること)と訳が可能なときに書き換えができると判断してください。次に動詞によって書き換え可能な動詞なのか、または動名詞のみパターンか不定詞のみパターンを調べてください。
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この作業を頭に入れることによって不定詞の基本問題から英検3級試験くらいまで対応可能です。忘れたら何度も確認することが大切です。